3/02/2025

アメリカの左派は海外援助を利用してアメリカの利益を世界中で損なっている(The Daily Signal)

 A pair of hands hold up a sign that states

(Bryan Dozier/Middle East Images/AFP via Getty Images.)



マックス・プリモラック

ヘリテージ財団マーガレット・サッチャー自由センター上級研究員。

編集部注:以下は、米国国際開発庁の元高官で、現在はヘリテージ財団のマーガレット・サッチャー自由センターのシニアリサーチフェローであるマックス・プリモラックによる、下院監視委員会のDOGE(政府効率性の実現)小委員会での証言である。プリモラックはトランプ政権時代、USAIDで副長官の職務を遂行し、人道支援局を率いていた。


こ数週間、税金で賄われているる対外援助での浪費、不正、乱用の事例を連日のように聞かされている。 米国際開発庁と米国務省は、対外援助を世界的なプラットフォームとして利用し、アメリカ国民に衝撃と怒りを与えた過激で猥褻な思想さえも押し進めていた。

 「これは良い考えではないかもしれない、議会での超党派からの支持を危険にさらすことになるかもしれない、アメリカ国民の信頼を失うことになるかもしれない」と手を挙げた人がその場にいたのだろうか?


 対外援助は、わが国の安全保障上の利益を促進する手段であるべきだ。 かつてはそうだった。 現在はちがう。 率直に言って、援助が害を及ぼしている。 援助にますます多くの資金を費やす一方で、今日、世界の貧困と飢餓はさらに拡大し、政情は不安定になり、開発途上国は敵対国の言いなりになっている。

 筆者がUSAIDに在籍していた前トランプ政権時代、すべての援助プロジェクトを対中国のレンズを通して行う省庁間ワーキンググループの共同議長を務めた。しかし、それは廃止された。その代わりにバイデン政権は、太陽光や風力による再生可能エネルギーに注力することで、貧しい国々がエネルギー需要を中国に依存せざるを得ないようなグローバル・グリーン・アジェンダに数十億ドルを浪費した。これらの国々は、両国をより緊密に結びつけるために、アメリカとの貿易やアメリカからの投資を増やしたかったが、その代わりにトランスジェンダー、多様性、中絶プログラムを手に入れ、何十億もの人々を疎外した。


 メディアの報道とは裏腹に、援助と国家安全保障には何の関係もない。南アフリカはアメリカから何十億ドルもの援助を受けているが、アフリカにおける中国の主要パートナーである(南アフリカはBRICSの "S "にあたる)。 南アフリカはハマスとイランを支援し、国連ではことごとく反対している。 昨年夏には、モザンビークとタンザニアが人民解放軍と2週間の軍事演習を行なった。USAIDの上位20カ国のうち19カ国が、中国の「一帯一路」構想のメンバーである。

 USAIDの最高執行責任者(COO)代理であった筆者は、テロリストがうじゃうじゃいる国々への人道支援について、強力な審査方針を承認した。それもバイデン政権が無視した。筆者がUSAIDを去って以来、莫大な米国資金がガザ、シリア、イエメン、アフガニスタンのテロリストの資金源となっている。NGO(非政府組織)はテロ資金供与防止法に違反したとして、確かに重い罰金を科せられたが、この問題は私たちの援助文化に蔓延しており、より綿密な精査が必要だ。

 昨年、USAIDはイタリアのマルクス主義者の社会理論に基づき4500万ドルの世界市民社会プログラムを立ち上げた。資本主義、民主主義、NATO、キリスト教に反対する世界中の過激なNGOに資金を提供してきたのだ。 このどれもが対中国ではなく、対アメリカなのだ。

 対外援助を進歩的帝国主義の道具としてはならない。

 どの政党が行政府を支配しているかにかかわらず、米国政府の援助担当者は、すべての対外援助プログラムが、無駄、不正、乱用に関する中米の嗅覚テストに合格できるようにしなければならない。 援助決定は常に超党派の支持を得なければならない。 誰が何のために資金を提供しているのか、議会メンバーだけでなく、特にその資金を支払うアメリカ国民に対して、完全な透明性がなければならない。

 過去4年間にわたる援助関係者の信義則上の失敗は、対外援助の信頼性と世界におけるアメリカの地位に多大なダメージを与えてきた。ドナルド・トランプ大統領がアメリカの対外援助活動に対する国民の信頼を回復してくれることを祈ろう。


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How America’s Left Uses Foreign Aid to Undermine US Interests Around the World

Max Primorac | February 26, 2025


https://www.dailysignal.com/2025/02/26/america-last-how-foreign-aid-undermined-interests-around-world/


Max Primorac

Max Primorac is a senior research fellow in the Margaret Thatcher Center for Freedom at The Heritage Foundation.

Editor’s note: The following is prepared testimony to the House Oversight Committee’s Subcommittee on Delivering on Government Efficiency, or DOGE, from Max Primorac, a former senior official at the U.S. Agency for International Development and now a senior research fellow in the Margaret Thatcher Center for Freedom at The Heritage Foundation. Primorac served at the USAID during the Trump administration, performing the duties of the deputy administrator and leading the Bureau for Humanitarian Assistance.


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