(Murat Taner/via Getty Images)
労働者を守る規制が米国にがもっと必要だと、主張する声が米国の両党にある。
ジョシュ・ホーリー上院議員は、労働組合に権限を与える規則の強化を望んでいる。
ヨーロッパ諸国には労働者を保護する法律が多いので、「ヨーロッパの方が優れている」と言っている。
だが、それはナンセンスだと、経済学者のスヴェン・ラーソンが新しいビデオで語っている。 彼はスウェーデンで育ったが、「もしあなたが労働者なら、スウェーデンに住みたいとは思わないでしょう!」と言っている。
その理由のひとつに失業率10%という事実がある。
「クビになったら、仕事はない」とラーソンは言う。
数年前、アメリカの経済はEUと肩を並べるまでに成長した。そして15年ほど前、ヨーロッパは成長を止めた。
現在では、人口ではEUの方が1億人多いにもかかわらず、アメリカの方が50%豊かだ。
ヨーロッパは大きな博物館のようなものだ。 観光客の資金で維持されているが、成長はほとんどなく、一人当たりではアメリカの最貧州(ミシシッピ州)の方がヨーロッパのほとんどの国よりも豊かになっている。
その理由は、無知なアメリカ人が真似したがる金持ち増税と同じ政策にある。
しかし、金持ちがいなくなったらどうするのか? 「お金持ちになりそうな人に課税する」。 金持ちがいなくなったらどうするんだ?「アメリカ人の中にはとんでもない金持ちもいる。これらの個人が持っている価値をすべて足しても、連邦政府が負っている債務を支払うには到底足りない」と彼は答える。
だから、平均的な労働者から税金を取るのだ。
スウェーデンでは、「平均的な労働者は、アメリカで40万ドル稼ぐ人よりも高い割合の税金を払っている」と彼は言う。でも医療費だけは無料では。
「ちがいます!」と彼は答える。 「無料で医療を受ける権利はありますが、医療を受けられるかどうかは別の話です。 スウェーデンの医療制度で、治療が間に合わずに亡くなった友人もいます」。
それでもヨーロッパには手厚い福祉がある。
「人々の面倒を見てくれますよね」と筆者はラーソンに言う。
「しかし、それはまた、あなたを閉じ込めるのです。 人々は低賃金の仕事から抜け出せない。 私たちのように起業しないのです」。
彼らが起業しない理由のひとつは、労働者を「保護」するためのヨーロッパの規則が、怠け者の解雇を難しくしているからだ。
「極めて官僚的な手続きを踏まなければならない。 「この人は仕事をしていない、と言うのが正しいかどうかは政府が決める・・・.一生責任を負わなければならないのに誰かを雇うひとはいないんです」。
筆者ならしない。 ヨーロッパの失業率がアメリカより50%も高い大きな理由だ。
筆者はよくアメリカの過剰な規制について文句を言う。 しかし、ヨーロッパにはもっと多くの規制がある。
「ここアメリカでは、ピックアップトラックに "大工のボブ "というステッカーを貼れば、スモールビジネスができる。 お金を稼ぎ始めることができる。ヨーロッパでは、手数料をかき集めなければならない.・・・役所と話をしなければならない」。
EUの規則は労働組合も保護している。
スウェーデンでは、「組合はマフィアのように振る舞うことができ、電力会社に電力を止めさせたり、ゴミの収集を止めさせたり、銀行の小切手処理を止めさせたりすることができる」とラーソンは言う。
実際にそうなっている。 組合は非組合員のテスラに対し、新しいナンバープレートの納入を拒否することで罰を与えた。
組合の力、過剰な規制、高い税金が、ヨーロッパに世界最大の企業が消えた理由だ。 リストは常に変動しているが、筆者がこの記事を書いている時点では、上位20社にヨーロッパ企業は入っていない。 アメリカ企業がトップを占めている。
筆者はラーソンに訊ねた。「欧州の政府は、このようなことが自国の経済に何をもたらしたかを理解したうえでルールを変更しないのですか?」
「していません。国民が政府に依存することで多くの政治家が繁栄している。政府に依存する多くの人々から多くの票を得られるからだ。 アメリカにはまだ、自分の人生は自分で切り開く精神が残っている」。
確かにその精神がある......今のところは。
しかし、規制を策定し施行する30万人の官僚により、その精神は失われている。これは連邦政府の規制当局の分だけだ。 州や市の役人はもっと多い!つまり、規制を増やさなければ仕事をしていないと感じる人たちが大勢いるのだ。
アメリカをヨーロッパのように停滞させる前に、彼らを止めなければならない。■
The Death of Europe
https://www.dailysignal.com/2025/03/08/death-europe/
(ムラト・タネル/via Getty Images)
ジョン・ストッセルはストッセルTVのクリエイターであり、『No They Can't! Why Government Fails-But Individuals Succeed "の著者。
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