5/11/2025

見過ごされてきた貿易戦争:米国のイノベーターに対する欧州のデジタル貿易戦争(The National Interest)



米国のハイテク企業への欧州のデジタル取り締まりは、大西洋を越えたイノベーションを弱め、中国を助長している。共通の利益を守るためより公正で協調的な規制が必要だ

この記事は軍用航空を中心にお伝えしているターミナル https://aviation-space-business.blogspot.com/ と共通記事です。

れまで見過ごされてきたが、ここ数年静かに進行している貿易戦争が、米国のイノベーター企業に対する欧州のデジタル貿易戦争である。 欧州連合(EU)は、アメリカで最も革新的なハイテク企業に対し、何十億もの罰金やコンプライアンス・コスト、包括的な新規則を課しているが、中国やヨーロッパの企業にはほとんど手をつけていない。これらの「デジタル関税」は、アメリカの犠牲の上にヨーロッパのハイテク部門を押し上げることを目的としているが、それどころか大西洋の両岸を弱体化させ、中国の利益となっている。

 西側民主主義諸国が未来への競争に勝つために、欧州の政策立案者は有権者、消費者、企業、政治家の声に耳を傾け、規制を緩和し、法律を公平に適用すべきである。


問題:EUは米国のハイテク企業から数千億ドルを吸い上げている

長年にわたり、欧州の政策立案者たちは、中国や欧州の企業ではなく、意図的に米国企業に焦点を当てた大々的な規制制度を制定してきた。 デジタル市場法、デジタルサービス税、一般データ保護規則、AI法は、世界的な大企業のみを捕捉する人為的な高い基準値、規制当局に実質的な裁量権を与える曖昧な表現、欧州の消費者への危害ではなく世界的な売上高の割合に基づく罰金で米国企業を標的としている。これらの法律を通じて、欧州の規制当局は米国企業に3200億ドル以上の罰金を科し、これはEUの年間予算1860億ユーロを上回るものである。


米国の政策立案者も注目している。 

トランプ政権も議会の多くの議員も、「米国企業や労働者に害を及ぼす方法でデジタル経済を規制しようとするEUの取り組みに継続的な懸念を表明」している。権威主義的な競争相手が台頭する中、イノベーションと経済政策に関する大西洋間の連携はこれまで以上に重要になっている。分断されたルールではなく、競争力を高め、共通の価値を守るために、米国とEUは協力すべきである。


影響 消費者の損害と世界全体での競争力低

欧州の政策は、大西洋の両側で企業と消費者に損害を与えている。欧州の消費者にとっては、こうした政策が商品やサービスの提供を制限し、事業への投資を減らしている。例えば、アップルメタも、その規制の泥沼のせいで、新しい人工知能(AI)製品のヨーロッパへのリリースを遅らせている。欧州企業発のものを含むオープンソースプロジェクトにとって、AI法の恣意的な線引き、広範な範囲、限定的な除外は、欧州と欧州人に対するAIの開発と利用可能性を低下させる可能性が高い。

 米国人にとって、罰金は米国の労働者や株主から欧州の官僚への純粋な富の移転を意味する。さらに悪いことに、欧州の規制当局がどのような行為を問題視するか確信を持って予測できないこの規則は、米国企業に不確実性をもたらす。その結果、米国企業は欧州市場で先進的な製品を発売するインセンティブが低下し、それに応じて技術革新への意欲も低下し、製品改良のために市場からのフィードバックを収集する能力も低下する。


「勝者」はもちろん中国である。 

中国は2兆8,000億ドル近くを費やし、アメリカを世界の技術大国から追い落とすと同時に、年間5,000億ドルものアメリカの技術や企業秘密を盗んでいる。 アメリカ企業のコストとリスクを引き上げる一方で、中国企業にはほとんどフリーパスを与えることで、ヨーロッパの政策立案者は中国の競争力強化に手を貸している。実際、中国は現在、量子センサー、高性能コンピューティング、AIアルゴリズムなど64分野の重要技術のうち57で米国をリードしている。


解決策 米欧における規制緩和と公平な執行

大西洋の両岸で政策立案者が協力して、透明性が高く、予測可能で、公平な方法で法律が設計され、施行されるようにすべきである。米国では、ホワイトハウスが米国通商代表部に対し、外国政府が米国企業に不適切なデジタルサービス税を課すことを阻止するよう指示した。

 欧州では、政策立案者は法律の透明性と予測可能性を向上させ、米国、欧州、中国を問わず、すべての企業に対して公平な方法で執行すべきである。さらに欧州は、罰金や罰則を世界的な売上高ではなく、欧州の消費者に対する実際の損害に基づいて決定すべきである。このような変更は法の支配の基本原則に合致し、欧州への継続的な投資を促進するだろう。

 多くの欧州人がそのような変更を支持するだろう。世論調査によれば、欧米の有権者は、西側民主主義諸国間の協力の必要性、権威主義政権による民主主義への脅威、検閲のない開かれたインターネットの利点といった共通の価値観など、多くの点で意見が一致している。 同様に、最近の書簡では、150人の欧州のビジネスリーダーが、EUのAI法が長期的な競争力を損なう可能性について懸念を表明している。最後に、欧州の政治家の一人であるマリオ・ドラギが最近の分析で説明したように、欧州はイノベーションを優先しなければ、国際競争力の低下という「緩やかな苦悩」に苦しむことになる。ドラギ・レポートは、お役所仕事を削減し、研究開発(R&D)投資を促進し、民間セクターと提携して成長を促進するよう求めている。

 これらを実行に移せば、米国と欧州の消費者と企業に利益をもたらすと同時に、中国の世界的なハイテクへの野心を牽制するだろう。 世界中の自由と繁栄のために、米欧は協力し共通の利益を増進すべきだ。■


An Overlooked Trade War: Europe’s Digital Trade War Against American Innovators

May 7, 2025

By: Saxby Chambliss, and Kent Conrad

https://nationalinterest.org/blog/techland/an-overlooked-trade-war-europes-digital-trade-war-against-american-innovators


著者について 

サックスビー・シャンブリス、ケント・コンラッド

ジョージア州上院議員(2003~2015年)、下院議員(1995~2003年)を歴任。下院議員時代には、テロと国土安全保障に関する情報小委員会の委員長を務め、9.11後の極めて重要な調査を指揮した。 上院では農業委員会の委員長、情報委員会の委員長を務めた。2011年にはワシントン・ポスト紙から赤字削減のリーダーシップで表彰された。2015年に引退し、パートナーとしてDLA Piperに入社、アメリカン・エッジ・プロジェクトのアドバイザーを務める。

ケント・コンラッドはノースダコタ州の元上院議員(1986~2013年)で、財政政策における民主党の代表的発言者。 予算問題の専門家として知られ、上院予算委員会の委員長または委員を12年間務め、赤字削減とシンプソン=ボウルズ計画の著名な提唱者であった。 自称「赤字タカ派」のコンラッドは、その財政問題への深い理解で超党派の尊敬を集め、2006年にはタイム誌から「アメリカのベスト上院議員10人」の一人に選ばれた。引退後も、超党派政策センターの退職保障委員会の共同議長、責任ある連邦予算委員会の理事、アメリカン・エッジ・プロジェクトの顧問を務めるなど、公共政策に積極的に取り組んでいる。

画像 Shutterstock



5/10/2025

これがヨーロッパを驚愕させた演説だ(Foreign Policy)—読み返すと、正論で、これで動揺した欧州がおかしいことがわかります

 U.S. Vice President J.D. Vance speaks during the 61st Munich Security Conference in Munich, Germany.

2月14日、ドイツ・ミュンヘンで開催された第61回ミュンヘン安全保障会議で演説する米国副大統領 J.D. ヴァンス。Johannes Simon/Getty Images

2025年2月14日、 J.D. ヴァンス米国副大統領はドイツ・ミュンヘンで開催された第 61 回ミュンヘン安全保障会議で演説した。欧州の指導者たちは、トランプ政権が2期目に大々的に大西洋関係の見直しを進めることを明らかにした週末の高レベル外交から大きな衝撃を受けた。

ドナルド・トランプ米大統領の再選前から、欧州の指導者たちは、トランプ大統領の復帰が NATO 同盟の将来やロシアとウクライナの戦争にどのような意味を持つかを、不安に思いながら検討していた。しかし、ミュンヘン安全保障会議をめぐる一連の演説、電話会談、決定は、彼らの最悪の懸念を裏付けるものとなった。

会議が始まる前から、緊張は高まっていた。ピート・ヘグセス米国防長官が、キエフの 2 つの目標、すなわち NATO 加盟と 2014 年以前の国境の回復は現実的ではないと発言した。この発言の直後、トランプ大統領は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と 90 分近くの電話会談を行ったことを発表し、会談で、米国大統領が、交渉のためにロシア大統領に独自に大幅な譲歩を申し出たようであり、キエフと欧州の指導者たちを警戒させた。

そして、ミュンヘン安全保障会議が開催された。会議の参加者が会場に到着し始めたところ、24 歳のアフガニスタン人難民申請者が、ミュンヘンで自動車を群衆に突っ込み、少なくとも 2 人が死亡、37 人が負傷する事件が発生した。

翌日、J.D. ヴァンスは、激しい口調の非正統的な演説で、「大量移民ほど緊急の課題はない」と宣言し、欧州の指導者たちが言論の自由を弾圧し、検閲を行っていると非難した。その例として、ドイツ情報機関が過激派と分類しているドイツ極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」も挙げた。欧州が直面する最大の安全保障上の脅威は、ロシアや中国ではなく、「内部からの脅威」であると副大統領は述べた。

「ヨーロッパは多くの課題に直面していますが、この大陸が現在直面している危機、すなわち私たち全員が直面している危機は、私たち自身が招いたものです」と、驚愕した聴衆に向けて述べた。

ヨーロッパの指導者たちが今週末の出来事を理解しようと奮闘する中、ヴァンス演説の全文を以下に掲載する。

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列席の皆様方、ご出席の代表団、著名な方々、メディア関係者の皆様方、ありがとうございます。

このような素晴らしいイベントを開催してくださったミュンヘン安全保障会議の主催者にも、特に感謝申し上げます。もちろん、私どもはここに来ることができて大変嬉しく思っています。ここに来ることができて幸せです。

そして、今日お話ししたいことの 1 つは、もちろん、私たちの共有する価値観についてです。

ドイツに戻ってくることができて、とても嬉しく思っています。先ほども申し上げました通り、私は昨年、米国上院議員としてこの地を訪れておりました。

しかし、今こそ、それぞれの国民から政治の権力を授かった幸運な私たち、そして私たちの国々が、その権力を賢く活用して、国民の生活を向上させていくべき時です。

そして、ここ24時間に、この会議場の壁の外で時間を過ごすことができたことは、私にとって幸運だったと申し上げたいと思います。昨日、恐ろしい攻撃に見舞われたにもかかわらず、人々のホスピタリティにとても感銘を受けております。

私がミュンヘンに初めて訪れたのは、今日一緒にここにいる妻との私的な旅行でした。私は常にミュンヘンの街を愛し、その人々を愛しております。

私たちは深く感動し、この美しいコミュニティに与えられた悪行に遭ったミュンヘンと、その影響を受けたすべての人々への思いと祈りを捧げています。私たちは皆様方を思っています。皆様方のために祈っています。そして、今後数日間、数週間、皆様方を応援し続けることを約束します。

さて——[拍手]——ありがとう。これが最後の拍手ではないことを願っていますが——[笑い]。

私たちはこの会議に、当然ながら安全保障を議論するため集まっています。通常、私たちは外部からの脅威に触れます。今日は優れた軍事指導者多数がここに集まっています。

しかし、トランプ政権は欧州の安全保障に非常に懸念を抱いており、ロシアとウクライナの間で合理的な合意に達できると信じています。また、今後数年間で欧州が自国の防衛のため大きく役割を果たすことが重要だと考えています。とはいえ、私が最も懸念している欧州に対する脅威は、ロシアでも中国でも、他の外部勢力でもありません。私が懸念しているのは、欧州がアメリカ合衆国と共有する最も根本的な価値観から後退するという内なる脅威です。

最近、元欧州委員がテレビで、ルーマニア政府が選挙全体を無効にしたことを喜ばしく思っていると言及しました。彼は、計画がうまくいかないと、同じことがドイツでも起こる可能性があると警告しました。

このような軽率な発言は、アメリカ人の耳には衝撃的です。長年、私たちは、私たちが資金提供し支援するすべてが、共有する民主主義の価値観の名の下に行われていると聞いてきました。

ウクライナ政策からデジタル検閲まで、すべてが民主主義の防衛として位置付けられていますが、欧州の裁判所が選挙を無効にし、高官が他国の選挙の無効化を脅かすのを見ると、私たちは自分たちに対して適切な高い基準を課しているかどうか問わなければなりません。私は「私たち自身」と言うのは、根本的に私たちは同じチームにいると信じているからです。民主主義の価値観について語るだけでなく、それを実践しなければなりません。

今、この部屋にいる多くの人々の記憶に新しいように、冷戦は民主主義の擁護者を、この大陸のより独裁的な勢力と対立させました。その戦いにおいて、異議を唱える者を検閲し、教会を閉鎖し、選挙を中止した側を考えてみてください。彼らは「善の側」だったでしょうか?決してそうではありません。そして、神に感謝すべきは、彼らが冷戦に敗れたことです。

彼らは、自由の驚くべき恵み——驚き、間違いを犯すこと、発明し、築くこと——を価値あるものと見なさず、尊重しなかったのです。

結局、イノベーションや創造性の強制はできません。人々に何を考え、何を感じ、何を信じるかを強制することもできません。そして、私たちはそれらのことが確実に結びついていると信じています。

残念ながら、現在のヨーロッパを見渡すと、冷戦の勝者たちのうちの一部がどうなったのか、時には明確ではありません。

ブリュッセルでは、EUの委員たちが市民に対し、市民の混乱時に「憎悪コンテンツ」と判断したものを発見次第、ソーシャルメディアを閉鎖する意向を表明しています。

またはこの国では、警察がオンラインで反フェミニストのコメントを投稿した疑いのある市民に対し、「インターネット上の女性蔑視と戦うための行動の日」として家宅捜索を実施しました。

スウェーデンでは、2週間前、コーラン焼却に参加し、その結果友人が殺害されたキリスト教活動家を有罪判決しました。その裁判官は冷酷にも指摘したように、スウェーデンの表現の自由を保護する法律は、実際には——引用します——「その信念を持つグループを冒涜するリスクを負わずに、何でも言ったりしたりする自由」を付与していません。

そして最も懸念すべきは、私たちの親愛なる友人であるイギリスです。良心の自由からの後退は、特に宗教的なイギリス人の基本的な自由を標的としています。

約2年前、イギリス政府は、51歳の理学療法士で元軍人のアダム・スミス=コナーを、中絶クリニックから50メートル離れた場所で3分間黙祷したとして、重大な犯罪で起訴しました。彼は誰にも妨害せず、誰とも交流せず、ただ一人で黙祷していただけです。

イギリス警察が彼を発見し、何のために祈っているのか尋ねたところ、アダムは簡潔に答えました。それは、数年前に元彼女と共に中絶した未出生の息子のためでした。

しかし、警察官は動じませんでした。アダムは政府の新たな「バッファゾーン法」に違反したとして有罪判決を受けました。この法律は、中絶施設から200メートル以内で「人の意思決定に影響を与える」可能性がある行為——黙祷を含む——を犯罪と定めています。彼は検察側に数千ポンドの訴訟費用を支払うよう命じられました。

今、私はこれが偶然の出来事——悪法が一人に適用された異常な例——だと願いたい。しかし、そうではないのです。昨年10月、わずか数ヶ月前、スコットランド政府は、いわゆる「安全アクセスゾーン」内に住む市民に手紙を配布し、自宅内での私的な祈りさえも法律違反に当たる可能性があるとの警告を発しました。

さらに政府は読者に、思想犯罪の疑いがある市民を報告するよう促しました。

イギリスやヨーロッパ全体で、言論の自由は後退しているように映っています。

友好の精神から、友人諸君、そして真実の精神から、私は告白します。検閲を主張する最も大きな声は、ヨーロッパではなく、私の国から発せられたことがあります。前政権は、ソーシャルメディア企業に対し、いわゆる「誤情報」——例えば、コロナウイルスが中国の研究所から漏れた可能性が高いという主張——を検閲するよう脅迫し、圧力をかけました。私たちの政府は、明らかに真実であることが判明した発言を敢えて口にした人々を沈黙させるよう、民間企業に働きかけました。

ですから、私は本日、単なる観察結果だけでなく、提案も持ち合わせてここに参りました。バイデン政権が、自分の意見を述べた人々を沈黙させようと必死だったのと同じように、トランプ政権はまったく逆のことを行うでしょう。その点について、私たちが協力できることを願っています。

ワシントンに新しい保安官が就任しました。ドナルド・トランプの指導の下、私たちは皆様方の見解に同意しないかもしれませんが、皆さんが見解を公の場で表明する権利を、同意するか否かにかかわらず、擁護するため戦います。[拍手]

現在の状況は、12 月、ルーマニアが、諜報機関の薄っぺらな疑惑と、大陸の隣国からの多大な圧力に基づいて、大統領選挙の結果を完全に無効にしたほど悪化しています。

私の理解では、この主張は、ロシアの偽情報がルーマニアの選挙に影響を与えたというものでしたが、私はヨーロッパの友人たちに、もう少し広い視野を持ってほしいと思います。ロシアが、皆様方の国の選挙に影響を与えるためにソーシャルメディアの広告を購入することは間違っていると思うかもしれません。私たちは確かにそう思います。世界舞台で非難することもできます。しかし、外国からの数百万ドルのデジタル広告で民主主義が破壊されるなら、その民主主義は最初から強固ではなかったということです。[拍手]

良いニュースは、私は皆様方の民主主義が多くが恐れるほど脆弱ではないと確信しており、市民に自由な意見を表明することを許すことが、さらに強固にすると本当に信じていることです。

これは、当然ながらミュンヘンに戻ります。この会議の主催者は、左派と右派のポピュリスト政党を代表する議員を、これらの議論に参加させないよう禁止しました。  

再び、私たちは人々の言うことすべてに同意する必要はありませんが、政治指導者が重要な支持層を代表する限り、少なくとも彼らとの対話に参加する義務があります。

大西洋の向こう側の私たちにとって、これはますます、古い既得権益が「誤情報」や「偽情報」といった醜いソ連時代の言葉の背後で隠れているように見えます。彼らは、異なる見解を持つ人が異なる意見を表明したり、神よ禁じ給え、異なる投票をしたり、さらに悪いことに選挙に勝つ可能性を単純に好まないのです。

これは安全保障会議であり、皆さんはここに来て、今後数年間で新たな目標に沿って防衛費をどのように増やすかについて議論する準備をしていることでしょう。それは素晴らしいことです。なぜなら、トランプ大統領が明確に示したように、欧州の友人たちがこの大陸の未来においてより大きな役割を果たす必要があると大統領は考えているからです。私たちは「負担分担」という言葉を耳にしますが、共有された同盟の一員として、ヨーロッパが役割を果たす一方で、アメリカが世界中で危険にさらされている地域に焦点を当てることが重要な部分だと考えています。

しかし、私たちが守るべきものが何なのかさえ分からない状態で、予算に関する質問をどう考え始めたらよいのでしょうか?

私は既に多くの会話で——この部屋に集まった多くの人々と多くの素晴らしい会話を交わしてきました——皆様方が自分たちを守るために何から守らなければならないかについて多くのことを聞きました。もちろん、それは重要です。しかし、私にとって、そしておそらくヨーロッパの多くの市民にとっても、自分たちを守るために何のために戦っているのかが、皆様方には少し明確でないように思えます。この共有された安全保障の枠組みを、私たちが皆重要だと信じるものとして支えるポジティブなビジョンとは何でしょうか?

私は深く信じています。自国民の声、意見、良心を恐れるのなら、安全保障は存在しません。  

ヨーロッパは多くの課題に直面していますが、この大陸が直面している危機、私たちが共に直面している危機は、私たち自身が招いたものです。

もし皆様方の有権者の声を恐れて行動したら、アメリカは皆様方のために何もできません。同様に、私やトランプ大統領を選んだアメリカ国民のために、皆様方ができることもありません。

今後数年間で価値あることを成し遂げるためには、民主的な支持が必要です。薄い支持が不安定な結果を生むことを、私たちは何も学んでいないのでしょうか?しかし、市民の声をより真剣に聴き、それに応えることで得られる民主的な支持があれば、価値ある多くが実現可能です。

競争力のある経済を享受したいなら、手頃なエネルギーと安全なサプライチェーンを享受したいなら、統治への支持が必要です。なぜなら、これらのものを享受するためには、困難な選択をしなければならないからです。そして、アメリカはそのことをよく知っています。

反対派を検閲したり、投獄したりして民主的な指示を得られるわけではありません——それが野党の指導者であれ、自宅で祈る謙虚なキリスト教徒であれ、ニュースを報道しようとするジャーナリストであれ。また、私たちの共有する社会の一員となるべき人々に関する問題で基本的な有権者の意見を無視して、民主的な指示を得られるわけでもありません。

そして、ここにいる国々が直面する数多くの課題の中でも、最も緊急の課題は大量移民問題です。

現在、この国に住む人々のほぼ5人に1人は海外から移住してきました。これは当然ながら過去最高です。ちなみに、アメリカでも同様の数字で、こちらも過去最高です。

EUから非EU諸国への移民数は、2021年から2022年だけで倍増しました。そして、当然ながら、その後はさらに増加しています。

私たちはこの状況が真空状態で生まれたものではないことを知っています。これは、大陸各地の政治家たち、そして世界中の他の指導者たちが、10年以上にわたって下した一連の意識的な決定の結果です。

私たちは昨日、この街でそうした決定が生んだ恐怖を目の当たりにしました。そして、ミュンヘンで美しい冬の日を台無しにされた悲惨な被害者たちを思い起こさずにはいられません。私たちの思いと祈りは、彼らと共にあり続けます。しかし、なぜこのようなことが起こったのでしょうか?

これは恐ろしい物語ですが、ヨーロッパで何度も耳にした物語であり、残念ながらアメリカでも何度も耳にした物語です:難民申請者、しばしば20代半ばの若い男性で、警察に知られている人物が、車を群衆に突っ込み、コミュニティを破壊しています。

私たちは、この恐ろしい後退を何回経験しないと、方向転換し、共有する文明を新しい方向へ導くことができないのでしょうか?

この大陸の有権者は、何百万人もの審査を受けていない移民の流入を許すために投票箱に足を運んだわけではありません。しかし、彼らが何に投票したかご存知でしょうか?イギリスでは、ブレグジットに投票しました。賛成か反対かに関わらず、彼らはそう投票したのです。そして、ヨーロッパの至る所で、ますます多くの人々が、制御不能な移民の流入を終わらせると約束する政治指導者に投票しています。

私はこれらの懸念の多くに同意しますが、皆様方と同意する必要はありません。私はただ、人々が自分の故郷を大切に思っていることを理解しています。彼らは夢を大切にしています。自分たちや子供たちの安全と、自分たちで生活を支える能力を大切にしています。

そして彼らは賢いのです。これは、私が政治の世界で学んだ最も重要なことの一つです。ダボスで耳にするような話と異なり、私たちの国の市民は、自分たちを教育された動物やグローバル経済の交換可能な歯車として考えていません。彼らがリーダーによってあちこちに移動させられたり、無視され続けたりすることを望まないのは、驚くべきことではありません。

民主主義の役割は、これらの大きな問題を投票箱で裁定することです。  

人々を軽視し、彼らの懸念を無視したり、さらに悪いことに、メディアを封鎖し、選挙を中止し、人々を政治プロセスから排除することは、何も守らないのです。実際、これが民主主義を破壊する最も確実な方法です。

そして、自分の意見を表明することは、たとえそれが自国以外の意見であったとしても、またその人が非常に影響力のある人物であったとしても、選挙干渉ではありません。

そして、これは冗談ではなく、アメリカ民主主義がグレタ・トゥーンベリの 10 年間にわたる叱責を乗り切ってきたのであれば、イーロン・マスクの数ヶ月など大したことではないと私は確信しています。

しかし、何百万人もの有権者に、彼らの考えや懸念、願望、救済の嘆願は、無効であり、検討に値しないものだと告げればドイツの民主主義、あるいはアメリカ、ドイツ、ヨーロッパの民主主義は生き残れないのです。

民主主義は、国民の声が重要であるという神聖な原則に基づいています。ファイアウォールは存在しません。この原則を守るか、守らないかのどちらかです。

ヨーロッパの人々、国民には発言権があります。ヨーロッパの指導者たちは選択を迫られています。そして、私は、将来を恐れる必要はまったくないと強く信じています。

国民が言うことを、それが驚くべきことであっても、自分が同意できないことであっても、受け入れることができます。そうすれば、国民が自分たちを支持していることを確信し、確信を持って将来に臨むことができるでしょう。

そして、それが私にとって民主主義の偉大な魔法です。それは石の建物や美しいホテルにはありません。私たちが共有する社会として築いた偉大な機関にもありません。

民主主義を信じることは、私たちの市民一人一人が知恵と声を持っていることを理解することです。その声を聴くことを拒めば、最も成功した闘いでも、ほとんど何も得られないでしょう。

ヨハネ・パウロ2世教皇——私の見解では、この大陸や他のいかなる地域においても、民主主義の最も非凡な擁護者の一人——がかつて言ったように、「恐れてはならない」のです。  

私たちは、指導者と意見が異なる場合でも、私たちの国民を恐れてはならないのです。  

皆様方、ありがとう。皆様方に幸運を。 神のご加護がありますように。[拍手]

The Speech That Stunned Europe 

Read U.S. Vice President J.D. Vance’s remarks at the Munich Security Conference. 

By Christina Lu, an energy and environment reporter at Foreign Policy.

https://foreignpolicy.com/2025/02/18/vance-speech-munich-full-text-read-transcript-europe/


5/08/2025

レオ14世:新しいカトリック教会のための新しいタイプの教皇が誕生(19fortyfive)

 


Catholic Church

サン・ピエトロ大聖堂(イタリア、ローマ、バチカン市国)。


のアメリカ人教皇レオ14世の教皇職は、直前の教皇たちとは大きく異なる。ヨハネ・パウロ2世の世界的関与、ベネディクト16世の教義擁護、フランシスコの司牧的アウトリーチと異なり、レオ14世は教会を世界的分断の時代におけるより独立した、反文化的な声として位置づけるだろう。

 初期の行動からは、世俗的な傾向や制度との協調を求めるのではなく、内部の一貫性、司教の統治、有償のグローバルなパートナーシップとの距離を置くことに重点を置いていることがうかがえる。

 この冷静なアプローチは、教会が明確なアイデンティティの立場から、困難な現代の状況をナビゲートしなければならないという見解を反映し、持久力と明確さを強調している。


レオ14世:新しい時代の新しいリーダー

初のアメリカ人教皇、レオ14世の選出は、歴史的な出来事と見なされて当然だが、本当の物語は彼の出自ではない。それは、教会が今直面している世界との関係において、彼がどのように教会を位置づけているかということであり、その姿勢が3人の前任者たちのアプローチと微妙に、しかし結果的にどのように異なっているかということだ。 ヨハネ・パウロ二世が大陸を越えて伝道し、ベネディクト十六世が教義の一貫性を守り、フランシスコが司牧的アウトリーチと制度改革を優先させたのに対し、新しい教皇はより静かではあるが、それに劣らず重要なことを示唆している。

 この教皇の新たな姿勢を理解するためには、近年の教皇の歴史の長い弧の中に位置づける必要がある。ヨハネ・パウロ二世は冷戦時代の人であった。彼は、リベラルな民主主義とソビエトの全体主義との間のイデオロギー的対立において何が危機に瀕しているのかを、心から、そして政治的に理解していた。彼の法王職は、その瞬間を反映していた。グローバルで、自信に満ち、カトリシズムが近代性の魂をめぐる争いに力強く語りかけることができると主張していた。ベネディクト16世はその遺産を受け継いだが、重点を内側に移した。世俗化と相対主義の高まりに直面したベネディクト16世は、文化的潮流に逆らいながら、信仰の完全性を擁護することに力を注いだ。 彼のローマ法王職はアイディアに溢れ、神学的に豊かであったが、しばしば飄々としていると思われた。

 そして、2013年に選出されたフランシスコは、新たなスタイルとトーンの到来を告げた。ベネディクトが明晰さを求めたのに対し、フランシスコは出会いを重視した。ヨハネ・パウロが体制に異議を唱えたのに対し、フランシスコは対話を好んだ。フランシスコの法王職は、世界、特に貧しい人々、社会から疎外された人々、幻滅させられた人々と出会うことを望んだ。多くのカトリック信者、特に西側諸国にとって、フランシスコは包括的な教会という希望に満ちたビジョンを提示した。しかし、他の人々、特にグローバル・サウスや教義の一貫性を重視する人々にとっては、フランシスコが強調するプロセスは漂流しているように感じられた。

 新教皇はアメリカの教会出身だが、世界的な現実によって形作られ、異なる道を歩んでいるように見える。彼の初期のシグナルは、ベネディクトの防衛的姿勢への回帰でも、フランシスコの拡大的姿勢の継続でもないことを示唆している。むしろ彼は、教会を西洋で進行中のイデオロギー論争に参加するのではなく、より独立した、反文化的ですらある声として、伝統に根ざし、苦しみに心を配り、文明の枠組みとしての現代リベラリズムの限界をますます認識するものとして位置づけているようだ。

 これは党派性の問題ではなく、アメリカの政治的範疇のレンズを通して新教皇を読むのは間違いである。彼はベネディクトのような教会的保守主義者でもなければ、フランシスコのような社会的進歩主義者でもない。 彼の関心は左右ではなく、道徳的なコンセンサスが崩壊し、組織的な信頼が損なわれつつある時代に、教会が首尾一貫して立ち向かえるかどうかにある。その懸念が、彼の初期の決断を説明する。バチカンは、司教の統治を再び中心に据え、シノダリティの開放的な側面を後退させ、イデオロギー的に荷担するグローバルなパートナーシップから距離を置く方向に動いている。これは断絶ではなく、再編成だ。

 ヨハネ・パウロ2世と異なるのは、教会が二極化した地政学的な舞台で道徳的な明晰さを自信をもって投影できるような世界で活動していないことだ。ベネディクトと違うのは、西洋が理性や伝統に立ち戻るよう、知的アピールだけで説得できると考えていないことだ。また、フランシスコと異なるのは、世界の制度に接近することが影響力や関連性への確実な道だとは考えていないことだ。彼のビジョンはより冷静であり、既存の秩序との整合性を楽観視していない。

 このことは、欧米のカトリック信者に混乱を招くかもしれない。 何十年もの間、多くの人々が、教会は自由民主主義やますます世俗化する規範と並存し、一種の良心や穏健化する声のような役割を果たしながら、平穏に存在できると思い込んでいた。この仮定は、第2バチカン公会議以降の世界との関わりの中心にあったもので、対話と漸進的な改革が忠実さと関連性の両方を維持できるというものだった。しかし、今回の教皇は、そのような共存はもはや安定的でも自立的でもないという、異なる前提に立って行動しているようだ。

 そしておそらく彼は正しい。2025年の政治的、社会的、技術的状況は、1978年や2005年、あるいは2013年の世界と違う。少子化は崩壊し、宗教的非識字率は上昇し、地政学的競争は世界秩序を再構築している。 同時に、世界各地のカトリック信者は、独裁者からではなく、無関心な民主主義国からの迫害に直面している。 教会の道徳的な声は、論争を呼ぶという理由だけではもはや無視されない。 ますます無関係なものとして扱われるようになっている。


 新法王は、ファンファーレを出すことなく、慎重な楽観主義の時期が終わっていることを理解しているようだ。教会は今、組織的な後退を通じてではなく、内的生活の刷新と公的な明確さを通じて、耐え忍ぶ準備をしなければならない。 これは、対話を放棄することでも、思いやりを捨てることでもない。 グローバル・ガバナンスの利害関係者としてではなく、いかなる時代の潮流をも超越する真理の証人としてである。

 このように考えれば、今回の法王庁のアメリカ的な側面が理解しやすくなる。それはアメリカの影響力に関するものではなく、また、アメリカの公共生活の多くを規定している政治的偏向の反映でもない。むしろ、教義に忠実であることと文化的妥当性を両立させようと長い間試みてきたが、しばしば失敗してきた教会の経験を、世界的な枠組みの中に持ち込むことなのだ。そうすることで、この教皇は教会に進むべき道を提示するのかもしれない。ノスタルジックでもユートピアでもなく、根を張り、明晰な目を持ち、組織の存続よりも深いものを志向する。

 これは多くの人が期待した法王庁ではない。しかし、教会が必要としているものなのかもしれない。■


Leo XIV: A New Kind of Pope for a New Kind of Catholic Church

By

Andrew Latham

https://www.19fortyfive.com/2025/05/leo-xiv-a-new-kind-of-pope-for-a-new-kind-of-catholic-church/?_gl=1*7gv6x9*_ga*MTg3Mjc1OTYyNC4xNzQ2NzQwOTg1*_up*MQ..


文:アンドリュー・レイサム

19FortyFiveの日刊コラムニストであるアンドリュー・レイサムは、国際紛争と安全保障の政治学を専門とするマカレスター・カレッジの国際関係学教授である。 国際安全保障、中国の外交政策、中東における戦争と平和、インド太平洋地域における地域安全保障、世界大戦に関する講義を担当。




5/05/2025

国連が数カ月で資金不足に陥る(Daily Caller)―NATOも含め既知の国際枠組みが存続の危機に立っていることは新しい世界秩序の到来を意味します 日本も「国連中心主義」など価値観を変える必要が出てきました

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(Photo by HAZEM BADER/AFP via Getty Images)



連は9月までに職員と供給業者への支払いができなくなり、2025年半ばには平和維持要員への支払いができなくなる可能性がある。

『エコノミスト』誌によれば、2024年の国連の赤字2億ドルは、予算削減がなければ2025年末に11億ドルの赤字になると予測されている。 この赤字により、国連は9月までに給与や供給業者への支払いができなくなると報じられている。

 同誌によれば、国連は土曜日に加盟国に、デフォルト回避のための37億ドルの予算がすでに17%削減されたことを通告するという。この削減のため、国連は新規職員の採用を一時停止すると報じられている。 アントニオ・グテーレス事務総長は2月に、2025年半ばまでに国連平和維持軍が無給になる危険性があると警告したと報じられている。

 厳しい予算規則と加盟国の債務不履行により、国連は資金繰りに窮している。リークされたトランプ政権のメモによれば、米国が国連への拠出を停止することで、国連は破綻する可能性があるという。

 リークされた4月のメモでは、平和維持ミッション含む国連、NATO、その他20の組織へのアメリカの資金提供の停止が提案されている また、ワシントン・ポスト紙によれば、米国の人道援助は54%削減され、グローバルヘルスへの資金援助は55%削減されるという。 この提案に対する議会の承認は未定と報じられている。

 ドナルド・トランプ大統領は2月4日、米国の国連加盟を撤回し、さまざまな国際機関への関与を見直すという大統領令にも署名した

 エコノミスト誌によれば、国連分担金(経済規模に応じて加盟国に配分される)は、総会、平和維持、人権監視など国連の中核的機能を支えている。

 一部の加盟国による支払いの遅れと、他の加盟国による資金不足が資金危機の一因となっている。 2025年、国連加盟193カ国のうち、期限内に分担金を支払ったのはわずか49カ国だった。

 世界の2大経済大国であるアメリカと中国は、国連の2大貢献国でもあり、それぞれが国連全体の資金の約20%を拠出している。しかし、中国の支払いが遅れ始めていると『エコノミスト』誌は報じている。■



UN Could Run Out Of Cash Within Months

John Oyewale

Contributor

May 03, 2025

https://dailycaller.com/2025/05/03/united-nations-funding-crisis/



5/02/2025

「若すぎるからできないなんてことはない」:トランプがアラバマ大卒業生に贈る10のアドバイス(The Daily Signal) ― メディアが絶対伝えない話題ですが、本人の人柄がよくわかる記事になっていおり、大変まともな内容ですよね

 


5月1日、アラバマ州タスカルーサにあるアラバマ大学のコールマン・コロシアムで、卒業生にスピーチするドナルド・トランプ大統領。 (Anna Moneymaker/Getty Images)


アラバマ州タスカルーサにて―ドナルド・トランプ大統領は、2025年の大学卒業者に10のアドバイスを与えた。

ラバマ大学でのトランプ大統領のスピーチは、2期目で最初の卒業式における演説となった。

 大統領は約10万人のスタジアムで演説した。 多くの聴衆が "マガハット"をかぶり、演説の間中、歓声を上げ、"USA"を唱和する場面もあった。

1. 成功するのに若すぎることはない

「まず、もしあなたが今日ここで、まだ若すぎるので偉大なことはできないと思っているのなら、それは間違いだと言っておこう。 「大成功を収めるのに若すぎるということはない」。

 トランプは、わずか28歳でホテルを開業し、初めて大きな取引をした経験に言及した。「若者は何でもできる」。

2. 自分の仕事を好きになれ

大統領は若者たちに、人生を捧げられる好きなことを見つけるよう勧めた。「自分の直感に従うことだ。両親の言うことはとても賢明だが、自分の直感と心、魂に従うことだ」。

 トランプは、成功している人で、自分のしていることを愛していない人をめったに見かけない、と言った。「毎日をオーバーンとのホームゲームのように扱え。「地獄のように戦え」。トランプは、自分のキャリアに対する愛が、これほどの成功をもたらしたのだと語った。「いろいろなキャリアを歩んできたが、不動産業がとても好きだった。「好きだったからこそ、不動産業で大成功を収めたのだ」。

3. 大きく考えろ

トランプ大統領は卒業生たちに、自分の将来について大きく考えるように言った。「アメリカは小さな国を目指さない。「アラバマも小さくは目指さないし、君たちもそうだ」。トランプは卒業生たちに、小さく考えないよう警告した。「好きなことをしなければならない。「同じような頭痛や困難、遅れや挫折を経験するだろう。 ただ驚くようなことをした方がいい」。

4. 懸命に働け

成功の鍵はハードワークだ、とトランプは言い、自分がやっていることは好きなことだから、それほど難しいことではない、と付け加えた。

「学校に入る才能があるからこそ、成功できる。「入学するのは簡単ではない。 合格するのはもっと難しい」。

5. 勢いを失うな

「負けているのかどうか、そしていつ負けているのかわからなければならない。「そして、もしかしたら立ち止まり、フィードバックに耳を傾け、自分のプランをよく考え、素早く動き続ける時かもしれない」。

6. アウトサイダーになれ

成功する人は、リスクを恐れず、アウトサイダーになることを恐れてはならない、とトランプは言う。「世界を変えたければ、アウトサイダーになる勇気が必要だ。「言い換えれば、ある種のリスクを取り、少し違ったやり方をしなければならない。そうでなければ、誰もが成功するだろう。そうはいかない。

「進歩は、壊れたシステムの失敗に満足している人たちからは決して生まれない。「壊れたシステムを直したいと思う人たちから生まれるのだ」。トップに立つ者は、システムを壊さなければならない、と彼は言った。

7. 自分の直感を信じろ

トランプ大統領はアラバマ州の卒業式出席者たちに、「自分の直感を信じ」、「常識を働かせる」よう語った。「常識があれば、人生において非常に遠くまで行くことができるし、私はそれを政治に応用している。 「彼らはすべてにトランスジェンダー制度を導入していた。それは常識ではない。我々はそれを終わらせた」。

 トランプ氏は、生物学的男性が女子スポーツをプレーすることを認めるのは常識的ではないと述べた。「私が大統領である限り、女子スポーツを守る。男性が女子スポーツでプレーすることはない」とトランプは語り、アラバマ大学卒業式の観衆から大歓声を浴びた。

8. アメリカンドリームを信じよ

大統領はアメリカンドリームについて「それは現実であり、目の前にある」と語った。壇上の横断幕には、アラバマ州のロゴとともに「The American dream is back」と書かれていた。

 そして大統領は、元牧師のノーマン・ヴィンセント・ピールの言葉を引用しながら、ポジティブ・シンキングの力について語った。

9. 自分を勝者だと思え

トランプ大統領は、若者を悩ませている被害者意識に警告を発した。

「自分を被害者だと思わないでほしい。近年、あまりにも多くの若者が、自分を被害者だと考え、人を非難し、怒るように教えられてきた。 しかし、誰もが被害者であるという考えをアメリカでは否定している。

「われわれのヒーローは、不利な状況にもかかわらず、自ら運命を切り開き、運を味方につけて、運命を決定する人たちだ」と語った。

10. 決してあきらるな

トランプ大統領は、"決してあきらめないこと "が最も重要なアドバイスだと述べ、"勝利はすぐそこにある "と付け加えた。

「忍耐がすべてだ、人生のどこにいようと、楽観的であれ」。■


‘You’re Not Too Young’: Trump’s 10 Pieces of Advice for Alabama Graduates

Elizabeth Troutman Mitchell | May 01, 2025


https://www.dailysignal.com/2025/05/01/youre-not-too-young-trumps-10-pieces-of-advice-for-alabama-graduates/


エリザベス・トラウトマン・ミッチェルは "The Daily Signal "のホワイトハウス特派員


米国がテヘランの反撃に備える中、バイデン政権下で不法入国で逮捕されたイラン人の釈放に関する新たな数字が出てきた(The Daily Signal)

  2022年4月11日、ワシントンのローズガーデンでのイベントを終え、執務室に戻るジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領。 (Drew Angerer via Getty Images) 国 境警備隊の捜査官が、ジョー・バイデン大統領の在任中に一旦逮捕したイラン人数百名...