下院選:接戦州で共和党が追い上げ、民主党は過半数獲得の「議席数予測」に慎重へ
POLITICO(2026年10月24日付)の記事から、米下院選の最新情勢に関する解説をお伝えします。

11月の中間選挙が直前に迫る中、米下院をめぐる民主・共和党の攻防が激しさを増しています。POLITICOによると、民主党内で「大勝」への期待感を慎重に修正する動きが出ている一方、共和党は中西部など中心に巻き返しを図っています。
1. 民主党内の「楽観論」後退と議席見通し
10月中旬に両党が実施した内部世論調査では、接戦区の多くで誤差範囲内、あるいは共和党候補が差を詰める展開となってきた。
議席見通しの下方修正:民主党内では今月上旬、最大240議席の獲得を見込む強気な見方も出ていたが、党幹部や戦略担当者の間では「2018年(235議席)のような大勝には届かない可能性がある」として、慎重な姿勢を促す声が広がっている。
民主党の主張:民主党下院委員会(DCCC)の広報担当は、「巨額の外部資金投入や共和党側の選挙区再編の試みがある中、過半数争いが大接戦になることは織り込み済みで、投票日まで全力で戦う」と強調している。
2. 中西部や注目選挙区における最新情勢
共和党は、トランプ政権の関税政策やイラン情勢に伴う軽油コスト上昇の影響を強く受けている中西部を中心に、巨額の広告費を投入して議席維持を図っている。
ウィスコンシン州第3区:民主党候補レベッカ・クックと共和党現職デリック・ヴァン・オーデン議員の戦いは、クックが47%対46%(1ポイント差)と超接戦を維持している。
アイオワ州:共和党は第1区の維持に課題を抱えるものの、第3区や第2区(トランプが応援演説を予定)での巻き返しに期待を寄せている。
3. フロリダ、テキサス、ノースカロライナでの攻防
ゲリマンダリング(選挙区の意図的な再編)の対象地域でも明暗が分かれている。
フロリダ州:共和党は資金を追加投入し、トランプやスキャリス下院多数党院内総務らが応援に入り、一時危ぶまれた拠点の引き締めを図っている。
テキサス州・ノースカロライナ州:共和党側はテキサス南部の一部選挙区やノースカロライナ州のオープンシート(現職不在区)で厳しい戦いを強いられ、一部候補への資金支援を打ち切るなど選択と集中を迫られている。
まとめ
下院の多数派(218議席以上)の行方では依然として民主党が優勢と見られているものの、共和党の怒涛の資金投入と接戦区での追い上げにより、勝敗の行方は投開票日の最後まで分からない展開となっていきた。